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例のアルバイトにちょっと惹かれたけどプリンターが無いという残念な理由で諦めたのでここで。
「萌えない理由を3つ挙げよ」と言われても困ったというのもあり。
萌えとはなんぞや、という点は異説あるためおくとして、
では「萌えるための要件とはなんぞや」という論点が前提となってくる。
これまた異説はあると思うが、
何よりもまず「キャラクターの言動について(好意的な)妄想を抱くことが出来る」こと。
これが第一義だろう。
「このキャラはどういう性格なのか」「この仕草で何を伝えようとしているのか」
妄想の余地と妄想に足る情報が得られてはじめて人は萌えることができるのである。
萌えというと幾つかのテンプレートを組み合わせればOKという流れも、テンプレートの要素それぞれに付随した「キャライメージ」の総和によって妄想を補完できることに依るところが大きい。
一枚絵で萌えるという反論もあろうが、そこに描かれる服装や髪型・表情や仕草などから妄想のための情報を得ているから萌えるのであり、妄想に足るだけの情報が得られなければ萌えることは出来ない。
では、いまもえさんの絵を見ていこう。
全身に青べったりであり、一部に白のワンポイントが含まれるだけ。
髪の毛も瞳も同系色でべったりである
「テーマ色は青なんだな」とわかるが、この時点でデザイン的にはNGだろう。
実は、「テーマ色」は全体から見ると「少なく」配色しなければいけない。
初音ミクを見ればわかるとおり、
彼女のテーマカラーである「緑」は、服装の中ではネクタイとワンポイントにしか使われていない。
無彩色の服の中で、ワンポイントと髪に鮮やかな緑が使われているから、色もその髪型にも目が行き印象に残るのだ。
いまもえさんのように全身真っ青では、どこに視点を置いて良いかわからない。
また、服装にカラーパターンの切り替えがないため、細かい部分が寒色の青で潰れてしまって、どういう格好をしているのかがとっさにわかりづらい。
これは単純に配色が悪いと言うだけではなく「パーツへ目をいかせない」、「パーツの要素から得られる情報を阻害する」効果を生んでしまっている。
また、白いラインのワンポイントは控えめでアイキャッチ要素に欠ける。
キャラクターを明示する「これという記号」がないので、これまた「パーツを把握する」ことが困難だ。
それでも敢えてパーツを見ていけば、「セーラー服のようで微妙に変な形の服」「ニーソックスなんだかブーツなんだかわからない足」「ツインテと言うには位置の微妙な髪」と、
どれもどこかテンプレートから外れてしまっており、パーツからキャラクター性を類推することも出来ない。
パーツの把握と理解の困難さは顔にも表れており、ポイントの定まらない眼・パースのおかしい鼻と口、と構造から理解できる情報も少ない。
次にキャラクター情報を構成するもう一つの要素仕草と表情も漠然としすぎており、背景などの書き込みもないため、まったく状況がわからない。
全体的に、「キャラクターに対する情報が少なすぎる」「あってもそこへたどり着きにくい」のが最大の問題である。
「萌えない理由を3つ挙げよ」と言われても困ったというのもあり。
萌えとはなんぞや、という点は異説あるためおくとして、
では「萌えるための要件とはなんぞや」という論点が前提となってくる。
これまた異説はあると思うが、
何よりもまず「キャラクターの言動について(好意的な)妄想を抱くことが出来る」こと。
これが第一義だろう。
「このキャラはどういう性格なのか」「この仕草で何を伝えようとしているのか」
妄想の余地と妄想に足る情報が得られてはじめて人は萌えることができるのである。
萌えというと幾つかのテンプレートを組み合わせればOKという流れも、テンプレートの要素それぞれに付随した「キャライメージ」の総和によって妄想を補完できることに依るところが大きい。
一枚絵で萌えるという反論もあろうが、そこに描かれる服装や髪型・表情や仕草などから妄想のための情報を得ているから萌えるのであり、妄想に足るだけの情報が得られなければ萌えることは出来ない。
では、いまもえさんの絵を見ていこう。
全身に青べったりであり、一部に白のワンポイントが含まれるだけ。
髪の毛も瞳も同系色でべったりである
「テーマ色は青なんだな」とわかるが、この時点でデザイン的にはNGだろう。
実は、「テーマ色」は全体から見ると「少なく」配色しなければいけない。
初音ミクを見ればわかるとおり、
彼女のテーマカラーである「緑」は、服装の中ではネクタイとワンポイントにしか使われていない。
無彩色の服の中で、ワンポイントと髪に鮮やかな緑が使われているから、色もその髪型にも目が行き印象に残るのだ。
いまもえさんのように全身真っ青では、どこに視点を置いて良いかわからない。
また、服装にカラーパターンの切り替えがないため、細かい部分が寒色の青で潰れてしまって、どういう格好をしているのかがとっさにわかりづらい。
これは単純に配色が悪いと言うだけではなく「パーツへ目をいかせない」、「パーツの要素から得られる情報を阻害する」効果を生んでしまっている。
また、白いラインのワンポイントは控えめでアイキャッチ要素に欠ける。
キャラクターを明示する「これという記号」がないので、これまた「パーツを把握する」ことが困難だ。
それでも敢えてパーツを見ていけば、「セーラー服のようで微妙に変な形の服」「ニーソックスなんだかブーツなんだかわからない足」「ツインテと言うには位置の微妙な髪」と、
どれもどこかテンプレートから外れてしまっており、パーツからキャラクター性を類推することも出来ない。
パーツの把握と理解の困難さは顔にも表れており、ポイントの定まらない眼・パースのおかしい鼻と口、と構造から理解できる情報も少ない。
次にキャラクター情報を構成するもう一つの要素仕草と表情も漠然としすぎており、背景などの書き込みもないため、まったく状況がわからない。
全体的に、「キャラクターに対する情報が少なすぎる」「あってもそこへたどり着きにくい」のが最大の問題である。
ではどうすればいいのか。
絵をこのままとするのであれば「キャラクター設定」を作り込むことだ。
萌えキャラ紹介ページに行けばわかるとおり、大抵の萌えキャラには名前を含めた「設定」がある。
絵で伝わりにくいキャラクターの性格や言動などの情報を文章で補完するわけだ。
これは絵だけではインパクトや魅力に欠ける場合(ハンコ絵とか)は必須とも言える作業である。
いまもえさんが広がる中で「いまもえさん」だの「今井知菜」だのといった「名前付け」が自然発生していったのもこうした流れから必須であることがわかる。
「どういう名前」で「どういう性格」なのかわかれば文章だけでも妄想が出来る、萌えられる。
絵は添え物となってしまうが、こうした萌え方向もありである。
絵に手を入れるのであれば、衣装の青部分を大きく減らす・アップリケなどの大きめのワンポイントを設定してアイキャッチ効果を作ることは必須である。
せめてシャツは白にして、首から上と腰から下への色調の切り替えは必要となるだろう。
実は「あめちゃんのワンポイント」があることは公式にアナウンスされているのだが、これが正面からわかりやすい位置にないのが大きな問題だろう。
どこかわかりやすいところに付ける、あるいは見えないポーズでは飴型のクッションでも持たせて、イメージアイテム(ミクのネギのごとく)としてわかりやすい位置づけをするのが大事である。
顔も、漠とした表情あるいはレイプ目を押すのであれば眉毛などで表情を付けるなどのテコ入れが必要だろう。
……と、ここまでの話は「最初(企画)の段階なら」である。
現時点で「いまもえさん」は公式HPや公式ツイッター・公式同人誌などを通じて「キャラクター」として認知されてきている。
もはや「キャラクター設定のわからない何か」ではなく、「(調べようとすれば)誰でも設定のわかるあのキャラクター」なのだ。
すでに「いまもえさん」を認識するための「記号」については二次創作者の間で共通の感覚が産まれ、その性格や服装の詳細も(コスプレだってあるのだ)わかっている。
こうなればもう「妄想に必要な情報」は揃っているわけで、萌えの前提条件は満たされている。
「萌えない」存在から「萌える人もいる」存在への変化は既に為されているわけだ。
先に挙げたとおり与えられる情報が少ないため「絵だけで萌える」ことは難しいと言わざるを得ない。
が、今から「絵だけで萌える」ようキャラクターの容姿にテコ入れをしてしまうと、既に醸成されている「いまもえさんという共通認識」にヒビを生じてしまう。結果「いまもえさんに萌えない人」が産まれ、最悪の場合アンチとなるやもしれない。
性急に萌えるように方向転換するのは、不幸な結果しか生まないだろう。
これは「詰んで」いるのだろうか?
実は、自分はそうは思っていない。
「絵だけで萌える」普通の萌えキャラというのは、裏返せば「情報過多」なのだ。
服装に仕草に表情にキャラクター設定に……てんこ盛り過ぎて刺激が強く一時の消費には向くが、飽きも早く一過性の流行になりやすい。
何より、今やそうした形の萌えは巷に溢れかえっており、差別化が難しい。
ここでいまもえさんの確立した「じんわりとした萌えポジション」というのは、長期的な視野から見れば非常に有効だ。
インパクトに欠けることでかえって継続的な後押しでもうるさくなりすぎず、どちらかといえば「ゆるキャラ」的な立ち位置で浸透することができる。
同人方面への寛大な対応も含めて現時点で大きく印象を下げるような行為もなく、このままコミュニティや情報のメンテナンスを継続していけば、一つのキャラクターブランドとして定着していくこともできるだろう。
ここから大事なのは、「『いまもえさんというキャラクター』をより好きになって貰うこと」であって、「『いまもえさん』をもっと萌えるようにしよう」とか「『いまもえさん』をよりマスターゲットに売ろう」ということではない。
先に述べたように、下手なテコ入れはうまくしても一過性のブームにしかならず、返ってファンを減らすことになるだろう。最悪、数多の「萌えキャラ」に埋没して終わりかねない。
何年かして、「いまもえさん」が神戸のマスコットの一つになっていたら嬉しい。
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