ナイアルの徒然 ジュブナイルホラーTRPGを考える そのいち 忍者ブログ
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ぜっぱち先生とかの流れで。
SANのデメリットは「SANを減らす行為にリワードがないように見える」ため、
PLが「SANを減らさないこと」を第一義にしたがって積極的に行動しない点にあること。

実際にはこれは間違いで、
「行動(行為判定)を行わないと成長しない」ことに対し、HPとSANというリスクコストが存在する
=「SANを減らすのは間接的に成長へのステップとなっている」
のだが、そうした構造は成長戦略まで含めて見据えないと気付けない。

また、「SAN/HPともに回復しにくい」(これはBRS系の共通問題でもある)ため、基本的にコストは払いっぱなしである。
結果、「最終的に死亡・発狂することを踏まえた上で成長に対するリソース管理を行っていく」のがCoCの肝となっている。
これは、「どう足掻いても最後には死ぬor発狂する」という作品世界の再現としては正しいのだが、キャンペーンやストーリー指向のプレイイングが増えてきている昨今では、
「キャラクターに感情移入しにくい」という問題面の負荷の方が大きくなってきている。

ここで

ジュブナイルホラー的なあれそれをゲームとして遊ぶためには
・SANを減らすメリットをわかりやすく
・前提としてSAN/HPはシナリオ毎に復帰させる
必要が出てくる

また、CoC系のホラーとは異なり、
「最初はバラバラに恐怖に怯えていたキャラクター達が、最終的には団結して恐怖を乗り越える」
というストーリービルディングが必要となる

SANの代替として
ID(アイデンティティ。説明で混乱するのでSAN値から名称を変える)と
ENG(エンゲージポイント。以下で解説)
の2つのポイントを提示する

ID値はSAN同様、一定ポイントを下回ると「アイデンティティクライシス」を迎えてゲームから撤去される。また、耐久判定にその現在値を使用するため、加速度的に減りやすくなる物とする。
ただし、「シナリオ達成時には最大値まで回復」する。(変更のないHPも同様)

ENG値は、ヒーローポイント的に消費することで「色々なメリットを得られる」リソースとして定義する。

<コストとリワードの明確化>
基本的に、ID値を減らすようなイベント(ホラーイベントと仮称)に遭遇することでENGを獲得できる物と定義。
これにより、「活躍したければ積極的にホラーイベントに関わってENGを溜める」必要を明示する。

<展開の制御>
ホラーイベントでは「ID判定の結果で減らされるID」と「獲得できるENG値の総和」を設定する。
ホラーイベントに遭遇した場合、IDは遭遇した人間それぞれが減らすが、ENGはPCの頭割りとなる。
ID/ENG比から考えれば、「単独行動でホラーイベントに遭遇した方がメリットが高い」
(もちろん、遭遇したトラブルに対処するためには人数がそれなりにいた方が良いのだが)
また、シナリオ制作側はホラーイベントの数や配置を調整することで「ENGの最大値」が設定できるので、展開を制御しやすい。

一方で、ID低下による「アイデンティティクライシス」やHP低下による「昏倒(死亡と定義しない)」でゲームから排除されるPCは、「同行しているPC」にENGを一定割合(想定は半分)託すことが出来る。
よって、「最初はバラバラに行動した方が効率が良いが、IDやHPが低下してくると、集まって行動した方がリスクヘッジの面で有利になる」

これにより、
「最初はバラバラに恐怖に怯えていたキャラクター達が、最終的には団結して恐怖を乗り越える」
展開をシステム側から補完する

<ENGの使い道>
・成功度の上昇/判定値の制御/リロール
 もっとも基本的な、「活躍をしやすくする」ポイントである。
 コストも低く設定する。
・HP/IDの回復
 ゲーム外へ除去されることを「食いしばり」でたえる。
 ゲームデザインの意図としては除外されることをある程度前提としたいため
 コストを大きめに設定するか、回数制限を設けるべきだろう
・特殊なアイテムやヒントの獲得
 シナリオ攻略に必要なヒントやアイテムを「購入」する。
 シナリオ時点である程度の消費を見込んでも良いし、
 「あり合わせのアイテムで武器を作る」等、
 スキル外で対抗する手段を入手したい/させたい場合などにコストとして提示する。
・死亡フラグ(保険)
 一定のコストを事前に支払うことで、除去される時に託せるENGを底上げする。
 これにより、「死/発狂へプレイヤーが演出的に関われる機会」を増やす。
 もちろん、「死亡フラグが折れた」場合は支払ったENGは戻ってこない。
・成長(ポストプレイ)
 「使った」ENGに応じて成長にボーナスをくわえる。
 これにより「積極的にENGを獲得・使用した方が得」という面を強調する。

以上、まずは提案だけ

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